3月9日時点では電気用品安全法(PSE)は予定通り4月1日から運用開始

ITmediaの記事によると、3月9日に経済産業省の杉山秀二事務次官は「規制は予定通り4月1日に始めるが、改めて対応策を考えたい」と述べたそうな。

その会見の中で「5年の猶予を認識した上で対応した方々も多い中、今ルールを変えることは適切ではない。」との考えを示している訳ですが、翌日3月10日のYahoo!Japan の読売新聞記事によると経済産業省は「古物商の方々に（所管の）警察を通じて周知したのは２月からだった」と、中古品販売業者に対しては周知行為そのものを最近になって開始した事を認めたとの事。

メーカや量販店、中古品販売者ら全体を見る経済産業省にしてみれば中古品販売者は周知対象の一部であるから「周知が徹底できていなかった」だろうけど、中古品販売者にしてみれば「周知されていない」訳で。

なのに「正直者がばかを見ないということも大事」と発言した経済産業省 杉山秀二事務次官は、経済産業省による周知行動の実態を把握していなかったと見るべきかと。

「正直者がばかを見る」というよく知られたことわざを今回の一件の中で喩えに持ち出す無神経さには呆れた。