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冥王星の「惑星からの降格」に反対意見 [メカとか科学とか学問とか]

冥王星の話しの続き。

冥王星除外に「異議あり」・米科学者300人超が署名 - NIKKEI NET:国際 米国ニュース
【ワシントン1日共同】冥王星を惑星から除外した国際天文学連合(IAU)の定義に賛成できないとして、米国の宇宙科学者300人余りが再定義を求める陳情書に署名、1日までに公開した。冥王星発見者を生んだ米国からの反撃で、問題は混沌としてきた。

まぁ・・・この際、徹底的にやりあって結論に向かって進めばいいと思う。 そうやって真理に近づいていく訳だから。

ただ

asahi.com: 「発見国」の米国に悲嘆の声 冥王星「降格」 - サイエンス
IAUの惑星定義委員会で座長を務めたハーバード大のオーウェン・ギンガリッチ教授(天文学、科学史)は、同紙上で「われわれはいま、矮惑星は惑星ではないという不合理さと直面している。小さい人は人ではないのか」と疑問を投げかけた。

「小さい人は人ではないのか」という問いの背後には「大きさで区別するのはどーなんだ? 性質で区別すべきじゃないのか?」という疑問があると思うのだけど、クジラとイルカは大きさくらいの違いだよな・・なんて思ってみたり。 物体としての性質はさておき、天体は質量によって他の天体へ与える影響も異なるのだし、それを太陽系という系の枠に当てはめて考えるなら質量は評価してよい要素だと思うんだけどなぁ・・・

上記の asahi.com の記事には、冥王星発見者の奥さんの談話があるけど、ニューズウィーク日本語版2006.9.6号 P20 にはasahi.comの記事には掲載されていない他の談話
「矮惑星発見者の妻じゃ、さまにならない」(地元カンザス州アリゾナ・デイリー・スター紙)
というもあったりする。 たぶんアメリカ風のジョークだと思うw

ちなみに冥王星よりもはるかに遠い軌道を回っていて、しかも冥王星よりも大きいと見られる 2003 UB313(通称ゼナ)の発見者マイケル・ブラウン。 もしかしたら冥王星の次の第10惑星を発見した人間となったかもしれない彼の発言。
「砂山から一番大きな砂利を見つけて表彰されるようなもの。ちょっとしたごまかしだ」(ニューズウィーク日本語版2006.9.6号 P26)

もしかするとカイパーベルト由来のものは区別すべき、という意見なのかもしれない

なにはともあれ、あんな遠い星を惑星にするかどうかという話しで一般の世間まで大騒ぎできるってのは、そこそこ平和である証の一つかもしれない。


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